【事例あり】介護現場におけるICT導入の
活用事例・メリットを解説

【事例あり】介護現場におけるICT導入の活用事例・メリットを解説

目 次

  1. 介護ICTとは
  2. 介護現場のICT導入事例
  3. 介護ICTのメリット・デメリット
  4. 介護ICT・介護ロボットのおすすめ機器

介護ICTとは

介護ICTとは、主に請求業務等、介護サービス施設・事業所での業務を支援するソフトウェアのことを指します。
具体的に現場への導入の例としては

  • ペーパーレス化によって、書類作成の手間や情報を探す手間を削減
  • 見守りセンサーや介護ロボットによる介護業務の負担軽減
  • モバイル端末の導入による情報共有の円滑化

などが考えられます。

介護業界でのICT化が加速している背景は「人材不足」

現在多くの介護現場で人材不足が生じています。
人材不足はスタッフの負担の増大だけでなく、職場環境の悪化による虐待・ケア品質の低下、さらに離職の増加といった悪循環をもたらします。
また団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年に34万人もの介護人材不足が生じると言われている2025年問題など、現在そして近い将来の大きな課題といえます。
そしてその不足を補うために着目されているのがICT・介護ロボットの活用です。人以外でも実施できる作業をICT・介護ロボットに任せ、人にしかできない本質的なサービスに注力できる環境を整えることが必要となります。
近年では、未来の人材を育てる専門学校でも授業の一環としてICTを活用した講座が開設されています。
上述の背景からICT・介護ロボットの技術を活かし、介護現場の負担を減らすことで、人材不足の解消、ケア品質の向上に繋げるサポートの役割を果たすため、介護現場での積極的な活用が求められています。

介護現場のICT導入事例

介護現場へのICT導入事例を小規模・中規模・大規模の3つに分け、どのような効果があったのかをご紹介します。

※本記事での小~大規模の定義

  • 小規模…事務系業務のみ
  • 中規模…事務局と一部のスタッフ・利用者
  • 大規模…施設全体

事例1:チャットツールを用いた情報共有によるICT化

  • 事業内容:訪問介護・訪問入浴・通所サービス運営、小規模
  • 導入したICT:チャットツール
  • 製品名:ChatWork
  • 導入効果

背 景 :
電話連絡では、利用者様の情報が他のスタッフに正確に使わっているか不安。
またサービス責任者の業務時間の多くがスタッフからの電話に割かれていた。

効 果 :

  • チャットの文面でやり取りできることで情報が正確に伝わり、サービス責任者とスタッフのストレスが減った
  • サービスに集中できる環境が整い、離職防止や採用コストの低減に繋がった
  • 1日あたり約2時間半あった電話時間が70分に半減し、サービス責任者の業務効率化に繋がった

事例2:記録作業のクラウド化・リアルタイムな情報共有によるICT化

  • 事業内容:特別養護老人ホーム、中規模
  • 導入したICT:ケア記録
  • 製品名:ちょうじゅ(ケアカルテ)
  • 導入効果

背 景 :
地元の企業に独自の記録システムを作成してもらい、サーバー・パソコンを使って管理。しかしスケジュール管理やケアプランはExcelで、請求は別のソフトを使ってと転記の多さによる無駄な業務、そして各様式の違いによる負担もあり、統一した様式でのデータ管理と情報共有をしたいと考えていた。

効 果 :
従来の業務が効率化できただけでなく、現場発信で書類削減の意欲も出てきて、手書きの記録はかなり削減できた。また、外国人職員も定型文の入力やタブレットでの記録入力が簡単にできるようになった。

事例3:勤務シフト自動作成システム導入による作成時間の短縮

  • 事業内容:特別養護老人ホーム、中規模
  • 導入したICT:介護記録システム
  • 製品名:勤務シフト作成お助けマン
  • 導入効果

背 景 :

  • 勤務シフトの作成はリーダーに一任。Excelでの作成に時間がかかり、作成後の修正も度々発生しリーダーに負担がかかっていた。
  • パソコンに精通していないスタッフもいるため、勤務シフトの業務引き継ぎのシステム化が図れない。

効 果 :

  • 最小の労力で公開的な勤務シフトの作成が容易になり、作業時間が大幅に短縮できた。
  • システム導入により、客観的で公平なシフトが誰でも作成できるため、業務の引継ぎが容易になった。

事例4:グループ通話機能を活用したインカムによる情報共有のICT化

  • 事業内容:特別養護老人ホーム、障がい者支援施設、中規模
  • 導入したICT:インカム
  • 製品名:LINE WORKS
  • 導入効果

背 景 :
以前は職員同士の連絡手段としてPHSを使用していたが、介護スタッフは介助など常に両手を使う機会が多く、PHSでの通話は介助を妨げてしまうこともしばしば。
また、1回の通話で1人にしか連絡が出来ないため、同じ情報の共有に時間がかかることも課題だった。
トランシーバーを使うことも考えたが、利用者様の声や周囲の音に常に気を配る必要があるので耳をふさぐタイプの利用できなかった。

効 果 :
LINE WORKSを導入したところ、これまでに比べ圧倒的に職員間の連絡がスムーズになり、情報共有に必要な時間が職員1人あたり1日15~20分は削減できた。情報共有における個人の手間が削減できるということは、他職員の手間を削減することにもつながり、以前に比べ、情報共有のリードタイムが全体で1/2~2/3程度、新人教育に要するOJTの時間も約2/3程、削減できたことになる。
LINE WORKSであれば一斉に連絡ができ、レスポンスもすぐ返ってくるので、利用者様を待たせることなくスピーディな対応が可能になった。

事例5:コミュニケーションアプリを活用した家族との連絡・面会をICT化

  • 事業内容:特別養護老人ホーム
  • 導入したICT:家族・職員とのコミュニケーションツール(連絡・面会等)
  • 製品名:HitomeQ コネクト
  • 導入効果
HitomeQ コネクト

背 景 :
コロナの影響もあり、ご家族への連絡が以前と比較して多くなる中でスタッフの負担も大きくなっていた。従来のビジネスツールだと足りない機能も多く、介護施設に特化したツールを探していた。

効 果 :
今まで郵送も含めてご家族の連絡にかかっていた時間・コストを考えると負担がかなり減った。
また職員の安否確認機能もついており、今まで個人情報の問題から無理だと諦めていて連絡網も作ることができ、とても助かった。

事例6:排泄予測機器を活用した高利率的なトイレ誘導

  • 事業内容:特別養護老人ホーム、中規模
  • 導入したICT:排泄予測機器
  • 製品名:Dfree
  • 導入効果

背 景 :
利用者の状況に合わせたタイムリーなトイレ誘導・排泄ケアを行いたいが、定時での誘導・ケアを行っていた。

効 果 :
通知に基づいた適切なタイミングでの排泄ケアをすることで、利用者様にとっても「なぜ職員がケアをしているのか」の意思疎通がとりやすくなり、介護抵抗もなくスムーズにおむつ交換できるようになった。

事例7:見守り支援システム(ベッド型)の活用による業務の効率化

  • 事業内容:特別養護老人ホーム、中・大規模
  • 導入したICT:見守り支援
  • 製品名:眠りSCAN
  • 導入効果

背 景 :
スタッフの肉体的・精神的負担の削減と今まで以上のきめ細やかなケアをしたい。

効 果 :
各入居者ごとの睡眠日誌を作成できるので、この睡眠データをもとに適切なタイミングでのトイレ誘導やモーニングケアが実施できている。また、呼吸数の測定・記録により体調管理ができ、早期治療等の判断も出来るようになった。

事例8:見守り支援システム(カメラ型)導入によるケア品質の向上

  • 事業内容:特別養護老人ホーム、中・大規模
  • 導入したICT:見守り・コミュニケーション
  • 製品名:HitomeQ ケアサポート
  • 導入効果
HitomeQ ケアサポート

背 景 :
高齢者施設でよくある転倒の事故が当施設でも課題で、ご家族への説明や再発防止策の検討のためにもエビデンスを取りたいと考えていた。

効 果 :
利用者様の動きを起点とした映像通知による”見てかけつけ”により圧倒的に空訪室が減り、全体の訪室も1/5に減り適切なタイミングで訪室出来るようになった。映像通知はほどよく利用者様の動きが見えるので、エビデンスが取れるようになった安心感もある。
同様に検討していたベッドやマットのセンサーだとベッドやマットを離れたら利用者様の行動は分からなかった。ベッドから起きた後の行動が1番リスクが高いい。HitomeQ ケアサポートは天井から死角なしで映像が見えるので適切な対応を取ることが出来る。

介護ICTのメリット・デメリット

ここでは、介護現場へのICT・介護ロボットの導入にどのようなメリット・デメリットを説明します。

介護現場導入へのメリット

【小規模なICT導入】

<主なメリット>

  • 事務時短の軽減
  • 転記ミスの削減
  • 残業時間の削減

記録業務や情報共有など事務作業がICT化されることで記録や情報共有が一括で管理できるようになり、記録時間の削減や転記ミスや事務負担を防ぐことができ、残業時間の削減・業務効率化につなげることが出来ます。
またICT化への取り組みを始めたばかりの事業所にとっては一歩を踏み出しやすい内容ではないでしょうか。

【中・大規模なICT導入】

中・大規模のICT導入となると多くの職員や利用者様へ効果をもたらします。

ケア品質向上・業務効率化
情報共有ツール、排泄予測機器や見守り支援システムの導入により施設全体の業務の効率化・ケア品質の向上が期待できます。

離職率の低下
また業務の効率化によって、離職率の低下です。ICT導入により現場スタッフの負担を減らすことが出来れば、より働きやすい職場づくりが可能となるからです。

顧客満足度の向上
現場の負担が減り、スタッフがゆとりをもつことで利用者に寄り添う介護が出来るようになれば、おのずと顧客満足度の向上・利用者増も期待することが出来ます。

介護現場導入へのデメリット

【小規模なICT導入】

事務作業のICT化により、事務スタッフや一部のスタッフの負担を軽減することは可能ですが、部分最適にとどまり施設全体の業務負担削減や効率化は難しいかもしれません。

【中・大規模なICT導入】

導入への不安
導入後にスタッフが使いこなせるのかという懸念です。
介護の現場ではスタッフの高齢かも進んでいます。導入にあたっては、定着までサポートしておらえる大切が整ったサービスを選ぶことが望ましいでしょう。
(HitomeQ ケアサポートでは専門のスタッフが施設の課題に合わせて、習熟・活用までを徹底サポートいたします。詳細はこちら…アンカーリンク

イニシャルコスト
中・大規模の施設導入で課題となるのが初期費用の問題です。
近年、政府・自治体では介護現場におけるICT・介護ロボットの活用を推奨しており、導入の負担に軽減する様々な支援が実施されておりますので、ぜひ都道府県の情報をご確認ください。
こちらでは全国の補助金最新情報を公開しております。
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/care-support/library-oyakudachi/subsidy/index.html

介護ICT・介護ロボットのおすすめ機器

ここからは介護施設における現場の負担を減らすおすすめのサービスをご紹介します。

【小規模なICT導入から始めたい方】
HitomeQ コネクト(オンライン面会・チャットツール)

HitomeQ コネクトは、「連絡・面会・イベント・安否確認」などの介護施設で起こる様々なシチュエーションに対応する介護施設の業務に特化した専用アプリです。
ご家族はLINEアプリから、施設はWebアプリから、介護施設様とご家族が簡単にコミュニケーションを取ることが出来ます。
オンライン面会の予約・実施や施設からご家族へのとの連絡ツールとしての機能はもちろんのこと、災害時における施設とスタッフの連絡手段としてもご活用いただけます。

HitomeQ コネクト

詳細はこちら
https://qol.konicaminolta.jp/hitomeq/connect

【中規模なICT導入を検討したい方】
勤務シフト作成お助けマン

スタッフの希望や勤務条件を反映したシフト表を自動で作成。法令遵守や働き方改革に対応しながら、シフト管理を劇的に効率化します。クラウドサービスだから、インターネット環境があれば、すぐにご利用できます。

詳細はこちら
https://www.otasukeman.jp/daynew window

【大規模なICT導入を検討したい方】
HitomeQ ケアサポート

利用者の居室天井に取り付けた行動分析センサーが、利用者様の「起床・離床・転倒転落」を認識して、スタッフのスマートフォンに映像で通知します。従来のとにかくお部屋にかけつけるワークフローから「映像を見てかけつけ」の新しいワークフローへと変わることで、必要なタイミングでの訪室が可能となります。また通知データの分析や行動分析センサーから取得したデータをもとに、利用者様の睡眠・生活リズムを可視化。科学的介護の実現をサポートします。

HitomeQ ケアサポート

詳細はこちら
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/care-support/service/hitomeq-caresupport/

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