医療法人浩治会 大今里ケアホーム様
実例で学ぶ!19年ぶりのナースコール更新

大阪府で老健・介護付き有老を複数運営されている法人さま。​
令和6年度大阪府介護生産性向上支援センター「伴走支援プログラム」へご参加。

2025年3月、19年間使用してきたナースコールの経年劣化による故障の増加、業務負担の増加、転倒リスクの高い入居者への対応等の課題解決策として、HitomeQ ケアサポートを導入いただきました。多床室全136床でご利用いただいております。

医療法人浩治会 介護老人保健施設 大今里ケアホーム様
※2025年9月時点の情報です。

抱えていた課題を一度に解決

―― 導入に向けて、どのように比較検討されましたか?導入の決め手は?

当施設の課題は、この3点でした。

✅ ナースコールとPHSの不具合
✅ 転倒リスクのある利用者への対応
✅ 職員の負担軽減

北吉さま コロナ前から業務負担が増えており、業務効率化と負担軽減が必要でした。 転倒リスクの高い入居者が多く、夜間帯の見守りは職員にとって大きな負担になっていました。

西林さま 開設から19年経過して、ナースコールの故障頻度が高くなりました。ナースコールとPHSの連動部分に不具合が生じることで、故障の度に両方の業者間の調整が必要となるため、対応に苦慮していました。

課題の解決に向け、当初はナースコールと見守り機器の導入を別々で検討していましたが、Vi-nurse・眠りスキャン・aamsなどさまざまな機器を比較・検討していく中で、「HitomeQ ケアサポート」であれば両方の課題を一度に解決できるのではないかと考えるようになりました。施設見学にも足を運び、実際に導入・運用されている様子を見たことで、より具体的なイメージが持てました。

事務長 西林 周平さま

介護長 北吉 貴雅さま

導入の決め手になったのは、以下の点です。

西林さま

  • お部屋の中の様子を目で見て確認できる
  • コニカミノルタ製という信頼性の高さ

北吉さま

  • スマートフォン1台でナースコールとセンサーの通知が受け取れて、LIVE映像で居室内の状況を確認しながら訪室の判断ができる
  • エビデンス動画が残るため、事故発生時に根拠を持った対応ができる
  • 圧迫感のないカメラのデザイン(カメラらしくないところがよかった)
  • 生産性向上推進体制加算の要件を満たしている

数値で見えるメリットをアピール

―― 導入に向けて、上層部にどう働きかけましたか?

西林さま 最初は、現場の熱意だけを伝えようとして失敗に終わってしまいました。そこで改めて、導入により得られるメリットに重点を置いて、具体的な数値を用いながらプレゼンを行いました。

例えば、

  • 【年間2名程度の転倒骨折による入院を防げれば、90日分のベッド稼働率向上に繋がる】
  • 【在宅復帰率が10%向上する可能性がある】
  • 【年間1,530時間の業務効率化が見込める】
  • 【ショートステイの営業面でも活用できる】

ことなどです。

中でも上層部の関心を強く引いたのは、

✅ ナースコール対応状況が数値化され、職員のスキルアップが可視化できる点
✅ リスク管理として、事故の映像が残ること=安心感

です。その上で最終的に響いたことは、「使いこなす」という現場の私たちの覚悟だったと思います。

ナースコールの負担が減った!

―― ナースコール対応の負担はどう変わりましたか?

北吉さま LIVE映像を見て訪室の必要性を判断できるようになったことで、通知が重なっても1台のスマートフォンで全て確認でき、優先順位をつけやすくなったという意見が多くあります。

  • ナースコール対応に一番身体的負担を感じる職員が25%▶12.9%\48%減少/
  • ナースコール対応に一番精神的負担を感じる職員が34.4%▶19.4%\44%減少/

ご家族と良好な関係を保てるように

―― 転倒発生時の対応の負担はどう変わりましたか?

西林さま これまでは転倒や骨折などの事故が起きた際、ご家族様への説明に非常に時間がかかっていましたし、完全に理解してもらうことは難しかったです。そのことでご家族との間にしこりが残ってしまうこともありました。

しかしHitomeQ ケアサポートを導入してからは、お部屋で起きた事故について映像をもとに説明ができるため、これまでよりもご理解いただけるようになりました。
職員が映像で確認した状況を丁寧にご説明しています。

また実際の転倒の様子を職員が確認できることで、危険な転倒パターンを把握し、より効果的な対策を立てられるようになりました。

職員の75%以上が「負担が減った」と回答!

―― 夜勤の負担は、どう変わりましたか?

北吉さま 1日平均で81回の無駄な訪室が削減されました。
転倒リスクの高い入居者に対しても、1日約5回も訪室が減りました。

見守りが必要な方が同時に複数いる場合でも、1人は実際に訪室しながら、もう1人はカメラで見守るという対応ができるようになりました。
また、以前はお部屋ごとの個別対応だったセンサーやスイッチの設定をパソコンで一括設定できるようになったことも大きな変化です。離臥床時の負担軽減になりました。

導入後一か月で、職員の75%以上が肉体的・精神的な負担が減ったと感じています。

ICTを導入していることが人材確保に直結

―― スタッフの定着率・採用面での変化はありましたか?

北吉さま 見守り機器の導入は、人材の定着や採用活動の後押しになっていると感じています。
見守り機器を使用して働いた経験のある方からは、「見守り機器がない状態で夜勤をするのは正直ムリです」という声もありました。
実習にきた方からも「こういう新しい環境で働きたいです」という言葉をいただいています。
働く場所として選んでもらえる施設であること重要だと思っています。

西林さま 面接や見学に来た方の反応が明らかに違います。
見守りシステムを通じた取り組みに魅力を感じて、志望してくれる方もいらっしゃいます。

「コニカミノルタ」の信頼性により、見守りサービスに安心感

―― 新しい入所者様やご家族からの反応はいかがですか?

北吉さま 理解を得られていると考えています。
「リスクが少しでも減るのであれば、ありがたいです」と、 HitomeQ ケアサポートのような見守り機器を導入していることに感謝のお言葉をいただくこともあります。

ナースコール機能+転倒予防もでき、コスト分の価値は十分ある

北吉さま ICTが苦手な方もHitomeQ ケアサポートはすぐに使えると思います。
元々はICTが苦手だと言っていた職員が、1人でも使いこなし転倒を未然に防ぐことに成功したことがあり、職員の自信にもつながりました。 またHitomeQ ケアサポートを導入することで、できることの可能性が一気に広がるといえます。職員からも「こんなアプリ入れたらよいのでは?」など建設的な意見がでてくるようになっています。

西林さま HitomeQ ケアサポートは他の機器と比べるとイニシャルコストが高いように感じるかもしれませんが、ナースコールも含めて考えれば妥当です。スマートフォンひとつでシンプルに操作できる使い勝手の良さがあり、外国籍の職員もすぐに慣れて一緒に使えることは大きなメリットです。
またランニングコストの面は、生産性向上推進体制加算を獲得することでカバーできると考えています。

当初の計画より想定以上のスピードで現場で活用できており、コストの分の価値は十分にあると思います。

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